■はじめに
今回は、「 ビットコイン 」はなぜ人気なのかについてお話ししたいと思います。
最近では1ビットコインが1000万を超えるなど、人気が再浮上しているビットコイン。
今更な感はありますが、意外と知らないことが多いし、今回の話しを読んで気になった方は休日にでも調べてみたら面白いと思います。
この記事を見て、皆さんが「 明日の話しのネタにしてみよう 」、今度の休みは「 こんなことやってみよう 」のヒントになれば幸いです。
【 結論 】
ビットコインが人気なのは、
・「 ブロックチェーンやNFT 」などの画期的な技術が根底にあることで、取引に信頼性があること。
・DAOによる「 分散型自立組織 」であり、インターネットを介して世界中から取引可能で、グローバルなビジネスや金融で活躍できること。
・価格の変動が激しいため、ハイリスクではあるが「 ハイリターンの投資対象 」であること。
などが主な理由になります。
■ビットコインとは
みなさんは、「 ビットコイン 」と言うとどんなイメージを持っているでしょうか。
① デジタルなお金?
② 投資の対象?
③ PayPay や Suicaと同じ?
④ 使い方が良く分からない?
こんなイメージが強いのではないでしょうか。
【 ビットコインとは 】
ビットコインを簡単に言うと、インターネット上で使用される「 デジタルの通貨 」になります。
このデジタルの通貨のことを「 暗号資産(仮想通貨) 」と呼んでいます。
もともと「 仮想通貨 」と呼ばれていましたが、「 〇〇通貨 」というと日本円やドルなどの「 通貨 」と間違えやすいため、2020年5月に金融庁が呼び方を「 暗号資産 」に改めました。
■電子マネー と 暗号資産の違い
「 電子マネー 」と「 暗号資産(仮想通貨) 」は似ているようで違うものになります。
■電子マネー
「 電子マネー 」を簡単に言うと、国家によって保証されている通貨(日本円やドルなど)を「 デジタル化したお金 」になります。
例えば、「 PayPay 」や「 Suica 」などが電子マネーに該当します。
■暗号資産(仮想通貨)
「 暗号資産(仮想通貨) 」とは、国家による保証はないけど、「 ユーザー同士が保証し合っている 」 「 仮想的 な 通貨 」になります。
ビットコインの凄いところ、人気なところは、このユーザー同士が保証し合っている技術「 ブロックチェーン 」と言いますが、このブロックチェーン技術の凄さにあります。
どのくらい凄いのかと言うと、インターネットが世に出た時くらいの衝撃的な技術と言っても良いくらいになります。
ビットコインが世に出た時、「 この技術は凄い! 」ということで一気に人気が出たのですが、最近は、みなさんお金儲けに夢中でこの画期的な技術をあまり気にされていないのが残念なところです・・・。
■ビットコインの凄いところ!
私の個人的な感想ですが、「 ビットコインの凄いところ 」は以下の3つになります。
【 ビットコインの凄いところ! 】
・管理者がいない!?(分散型自立組織:DAO)
・ユーザー同士が価値を保証し合っている。(ブロックチェーン)
・ハッキングの対象になりにくい。(マイニング)
では、この3つに付いて詳しく説明したいと思います。
管理者がいない!?
ビットコインは、「 ブロックチェーン 」という技術を使って、世界中の人々が分散してデータを共有・監視し、書き込みを行っているため、銀行のような「 管理者 」が存在しません。
この、人々が分散してデータを管理している組織のことを「 分散型自立組織(DAO:Decentralized Autonomous Organization) 」といいます。
その逆に、権力を集中した組織のことを、「 中央集権組織(Centralized Organization) 」といいます。
この「 管理者がいない仕組み 」って凄くないですか?
お金は、言ってしまえばただの「 紙 」ですが、国が管理・保証することによりその価値が保証されているわけですが、ビットコインは「 管理者が居ないのにその価値が保証されている 」というところが凄いところになります。
ユーザー同士が価値を保証し合っている(ブロックチェーン)
「 ビットコイン 」はなぜ価値が保証されているのかと言うと、先ほど少し触れましたが、ユーザー同士が保証し合っている技術「 ブロックチェーン 」によって価値が支えられています。
「 ブロックチェーン 」を簡単に説明するなら、家計簿をイメージしてもらうと分かりやすいと思います。
ビットコインは、世界中で取引された記録(10分ほど)を一つのブロック(台帳)にまとめて管理しており、そのブロック(台帳)は過去に作成されたブロック(台帳)とチェーンのように繋がっているため、
「 ブロック 」「 チェーン 」と呼ばれています。
取引の記録(台帳への記録)は特定の誰か一人が行っているのではなく、世界中の人々が同じ取引データを共有・監視し、書き込みを行っているため、不正な取引が行えず、不慮の事故にも対応できる仕組みになっているのです。考えた人はまさに天才ですね。
みんなが見ている広場で、大きな石板に取引を刻んでいるといったイメージでしょうか。
嘘の取引を刻んだら、みんなにバレてしまいますよね。
ハッキングの対象になりにくい(マイニング)
ビットコインは「 ハッキングの対象になりにくい 」と言われています。
なぜ、ハッキングの対象になりにくいのかと言うと、下記のような理由が挙げられます。
【 ハッキングの対象になりにくい理由 】
① 世界中の人々に監視されているため、嘘の取引を書き込みにくいということ。
② 過去に作成された取引データ(台帳)とチェーンのように繋がっていて、嘘の取引を書き込むとバレてしまうこと。
③ ハッキングする労力を考えたら、ビットコインの運営のお手伝いをしたときに貰える報酬の方が美味しいため。
そもそも、世界中の人がなぜビットコインの取引を記録したり、共有・監視の手伝いをするかと言うと、
③ の「 運営のお手伝いをしたときに貰える報酬 」を貰いたいからです。
運営の手伝いすることを「 マイニング(mining:採掘) 」と呼び、膨大な量の計算を行うのですが、ハッキング行為を行うためにはこの「 膨大な量の計算 」を行った後にハッキングを行為を行う必要があるため、そのまま計算の報酬を受け取った方が効率が良いので、わざわざ「 ハッキングのために 膨大な量の計算 を行うのがばからしい 」いう賢い選択をしているためです。
報酬をもらうためには、1ブロックの取引記録の責任者となる「 ナンス 」と言われる鍵のようなものを一番最初に手にした人が一人だけもらうことができます。
そのため、計算の手伝いをしても「 ナンス 」を手に入れられなければただ働きになってしまいます。
ナンスを手に入れるためには?
ナンスを一番に手に入れるためには「 膨大な量の計算 」を早く行う必要があり → そのためには「 高性能なコンピューター 」が必要になり → 高性能なコンピューターには「 高性能なグラフィックボード(GPU) 」が必要になる。
おかげで、一時期グラフィックボード(GPU)が品薄になり、価格高騰につながったというわけです。
※ マイニングの計算は、「 CPU 」より「 GPU 」のほうが得意なため、GPUによるマイニングのほうが効率が良いと言われています。
マイニング(採掘)の報酬はどのくらい貰えるのか?
ビットコインの相場によって変動しますが、取引記録 1ブロック(台帳)に対して、数百万~数千万の報酬が貰えます!
えっ!? そんなに報酬が貰えるのであれば、マイニング(採掘)を手伝うのもうなずけます。笑
でも、普通に私たちが「 マイニング(採掘) 」を行おうとすると、マイニング(採掘)業者の下請けで作業をすることになるので、大した額にはならないと思います。
もし下請けではなく、直接報酬がもらえる「 ソロマイニング 」を行いたい場合、数千万~の設備投資と、数百万~数千万の電気代、広大な施設、その他費用が必要になるので、あまり儲からないらしいですよ。
※ちなみに、4年に1度マイニング報酬が下がるらしいので、始めるなら早いほうがお得です。
■ビットコインのまめ知識
折角なので、明日誰かに話せるかもしれない「 ビットコインの豆知識 」でも話したいと思います。
【 ビットコインの豆知識 】
・ビットコインは分裂する
・消えた開発者?
・動かない莫大なお金
・期限がある。
・NFTとは?
ビットコインは分裂する
ビットコインは過去に何度も「 分裂 」し、「 ビットコインキャッシュ 」「 ビットコインゴールド 」「 ビットコインダイアモンド 」など新しい暗号資産(仮想通貨)が誕生しています。
「 分裂 」がなぜ起こるのかと言うと、ビットコインは処理速度が遅いという問題を抱えています。これを回避するための対策を行うとき、新しいシステムと旧システムに互換性がない場合などに発生します。この分岐の事を「 ハードフォーク 」と言います。
このハードフォークが発生する時、稀に「 新規に発行された仮想通貨を貰える 」時があります。(必ず貰えるとは限らない)
どのような配分で新しい通貨を貰え得るかと言うと、現在ビットコインを持っていて、新しくABCコインと言う通貨が出来たとします。その時、ビットコインを持っている量に応じてABCコインから新たに仮想通貨を貰えるという感じです。
「 分裂 」するときにビットコインの価値が下がるため、儲かるか損をするかは運の要素が大きいようです。
消えた開発者
ビットコインは「 管理者がいない 」と言っていますが、ビットコインを開発したチーム、換金取引所、マイナー(採掘者)、など運営に携わっている人々はいます。その中で不思議な話があるのですが、ビットコインを立ち上げたメンバーの中に「 正体不明の人物 」がいるのです。
名前は「 サトシ・ナカモト 」と名乗っており、彼?が初めにビットコインのアイデアをネット上に発信し、仲間を募り、数年間開発を進め、軌道に乗ったところで権利を仲間に渡して消えていった。という謎の人物らしいです。
実際には、一人の人なのか、グループなのか、男性なのか、女性なのかも不明、サトシ・ナカモトと言われているが、日本人の確率は低そう・・・。
彼の書いた文章の癖や、彼が活動していた(起きていた)時間などからこの辺に住んでいるのでは?
など様々な憶測がされていて、調べるとちょっと面白いのでお勧めです。
動かない莫大なお金
ビットコインには、「 莫大なビットコインが眠っている 」!
ビットコインを開始する時、開発者が自分で購入したであろう「 ビットコイン 」
持ち主は不明だが、恐らく先ほど話した「 サトシ・ナカモト 」の資産ではないかと考えられている。
その額なんと 100万BTC!!
えっ? 100万BTCがピンとこない?
では、日本円に置き換え、現在の価値にすると「 数十~数百兆円!? 」になります。
ただ、不思議なことに、この資産、過去に1回も使われたことが無い模様。
実際、全額換金したらビットコインは価値が暴落して終わるのではと言われている。
いったい誰の持ち物なのか謎は深まるばかり・・・。
期限がある
ビットコインはとても凄いシステムで運用されていますが、実は発行できるコインの枚数に上限があるという問題を抱えていて、このままのペースで発行を続けると「 2140年 」に上限に達してしまうらしい。(執筆時)
「 なんだ、まだ先の話じゃないか。 」と思うかもしれませんが、上限に達するのが 2140年頃 というだけで、実際は2033年には発行枚数が99%に達してしまうと予想されています。
もうすぐですね・・・。
仮に、発行枚数が上限に達してしまっても、仮想通貨としては使えるので、むしろ希少価値が上がって投資の対象になるのではないかと予想されます。
NFTについて
「 NFT(エヌエフティー) 」とは、「 Non-Fungible Token(ノットファンジブルトークン/ 非代替トークン) 」の略になります。
なんのことだかさっぱりですね。笑
「 NFT(Non-Fungible Token) 」を簡単にいうと、「 ブロックチェーン技術 」を使った「 デジタル証明証 」になります。
例えば、パソコンで「 絵 」を描いたり、「 音楽 」を作ったとします。
パソコンで描いた絵や音楽は「 デジタルデータ 」のため、容易にコピー・複製が可能になります。
しかし、NFTを使うとその絵や音楽などの「 デジタルデータ 」に「 特別な印 」をつけることができるようになり、その特別な印によって「 本物の所有者であること 」を証明できるようになります。
「 特別な印 」のことを「 トークン 」と言い、「 Non-Fungible 」とは「 非・代替え 」という意味になります。
繋げると「 非 代替え + トークン 」つまり、「 代替えのできないデータですよ 」という意味になります。
NFT技術も、この「 代替えのできないデータには価値がありますよ 」ということで、またまたお金儲けの対象になっているようです。汗
最後に
最後に、「 ブロックチェーン 」という技術は、今後いろいろな分野で応用され、使われていく技術のため、覚えてみるのも一興です。
■ビットコインが人気の理由
まとめ:
ビットコインが人気な理由は、
・「 ブロックチェーンやNFT 」などの画期的な技術が根底にあることで、取引に信頼性があること
・DAOによる「 分散型自立組織 」であり、インターネットを介して世界中から取引可能で、グローバルなビジネスや金融で活躍できること。
・価格の変動が激しいため、ハイリスクではあるが「 ハイリターン 」の投資対象であること。
などが主な理由ではないかと思います。
個人的には、ビットコインについて回る「 エピソード 」が面白くて好きですね。笑
気になる方は、ビットコインにまつわる「 エピソード 」や「 技術 」について、時間のある時にでも調べてみると面白いと思います。
内容を理解しやすくするため表現を誇張しているが部分があることや、 このサイトの内容が絶対に正しいという保証は出来ません。 また、実作業における破損・傷害等に付きましても保証できないため、ご了承の上お付き合い頂けたら幸いです。