今回は、電子部品の特徴と種類について簡単に説明をしたいと思います。
■抵抗の特徴と種類
抵抗は、電子工作を行う中で、最も多く使用する部品の一つになります。
以前、「 電気の流れ 」でも少し触れましたが、抵抗とは、「 電気の流れに対して抵抗する部品 」になります。
そのため、回路の中に抵抗を置くことで、電気の流れを多くしたり、電気の流れを少なくしたり、調整することが出来る特徴を持つ部品になります。
特徴
・電気の流れを調整できる。(流れにくくする)。
・電圧を調整する(分ける)こともできる。 ※ こちらは後にお話ししたいと思います。
種類
抵抗と言うとカーボン抵抗を思い浮かべますが、他にも種類があるのでいくつかご紹介したいと思います。
使用用途
・電子機器の電流・電圧の調整。
・オーディオ機器の音量調整。(可変抵抗など)
●ポイント!
・抵抗は、電気の流れ(電流)を調整することが出来る部品。
・抵抗は、電気の圧力(電圧)を調整することが出来る部品。
■ダイオードの特徴と種類
ダイオードも電子工作を進める際によく登場する部品ですね。
ダイオードというとピンとこない方もいるかもしれませんが、「 LED 」と言ったら知っている方も多いのではないでしょうか。
LEDもダイオードの一種で、正式には「 発光ダイオード(light emitting diode) 」と言います。
特徴
・電気を一方向に流す。
・交流を直流に整える。(ブリッジダイオードなど)
・電流を一定にする。(定電流ダイオードなど)
・電気を光エネルギーに変える。(発光ダイオードなど)
種類
使用用途
・懐中電灯や液晶画面のバックライトなどで使用。(LED)
・電気の流れを一方向にする特徴を生かし、保護回路などに使用。
・交流を直流に整える特徴を生かし、ACアダプターなどに使用。
・昔流行った携帯電話の光るアンテナの部品。笑
●ポイント!
・ダイオードで有名なのはLED。
(発光ダイオード(light emitting diode))
・電気を一方向に流す特徴を持っている。
■コンデンサの特徴と種類
はいはーい!
抵抗とダイオードは何となく分かりますが、
コンデンサって良く分かりません!
コンデンサってよく耳にするけど、実際何に使っているのかよく分からないですよね?笑
簡単に言うと「 電気の流れを安定させる 」特徴を持つ部品です。
なるほど!
コンデンサは、とても小さなバッテリー機能を持っているので、電気の流れが一瞬途切れてしまった時、 コンデンサに貯えた電力を使って一時的に耐えて、電気の流れを安定させてあげます。
また、ノイズと言われる悪い電波が発生した時に、それを緩和する特徴も持っています。
じゃ~スマートフォンの充電も出来ちゃいますか?
本当に少しだけしか電力を貯えることができないので、
スマートフォンの充電は難しいですね。笑
そうですか~残念!
特徴
・電気の流れを安定させる。(とても小さなバッテリー)
・ノイズを取り除く。
・交流は通すけど、直流は通さない。
種類
いくつか種類がありますが、代表的なものを二つほど紹介したいと思います。
使用用途
・カメラのストロボ。
・パソコンや家電の電子回路に発生するノイズの除去。
・超電磁砲(レールガン)。笑
●ポイント!
・電気の流れを安定させる。(とても小さなバッテリー)
・ノイズを取り除く。
・交流は通すけど、直流は通さない。
■コイルの特徴と種類について
コイルも、実際何に使っているのか良く分からない部品の一つですよね。汗
そうですね~。
コイルという言い方をすると分かにくいですが、コイルは、絶縁した(被覆などで覆った)銅線などを、 ぐるぐるとバネのように巻いたもの、と言えばイメージしやすいでしょうか。
あれ?
これ、理科の実験でやりましたよ~
電磁石作れますよね。
さくらさん、よく勉強していますね~。
絶縁した(被覆などで覆った)銅線などを、ぐるぐるとバネのように巻いた状態で電気を流すと磁力線が発生し「 電磁石 」として使用できます。
また、直流(DC)は通すけど、交流(AC)に対して抵抗の役割をもつ特徴もあります。
不思議ですね~。
特徴
・電気を流すと磁力線が発生する。
・交流(AC)の電圧を上げたり下げたりできる。
・電気の流れを安定させる(ノイズを吸収する)。
・交流(AC)に対して、抵抗のような働きをする。
種類
※コイルは、用途に応じ「 インダクタ 」などとも呼ばれることもあります。
使用用途
・電磁石になる特徴を生かして、モーター内部で使用。
・音を電気信号に変化させ、マイクとして使用。
・ポータブルラジオのアンテナ(選局)として使用。
・電子機器の電流の安定化・ノイズ除去として使用。
●ポイント!
・電気を流すと磁力線が発生する。
・直流(DC)と交流(AC)で違う働きをする。
・交流(AC)の電圧を上げたり下げたりできる。
・交流(AC)に対して、抵抗のような働きをする。
・用途に応じ「 インダクタ 」など他の呼び名もある。
■トランジスタの特徴と種類
※トランジスタ(バイポーラトランジスタ)について。
トランジスタも正直分かりにくいと思うので、
深く理解しようとせず、「 へ~、そうなんだ~ 」程度の気軽な気持で聞いてください。
実際に使用する時に覚えた方が理解が深まるので、今回は無理せずいきましょう。
はーい!
トランジスタは電気の流れをコントロールできる部品で、特徴的なのは「 足が3本ある 」ことですね。
特徴
・足が3本ある。
・小さな電気信号で大きな電気信号をコントロールする。
・電気信号をON/OFFする(スイッチの役割)。
・「 PNP型とNPN型 」二つの型がある。
※PNP型とNPN型については難しいので他の講座でお話ししたいと思います。
足(3本)の名前
トランジスタの足にはそれぞれ下記の名前がついています。
・エミッタ (Emitter/放出する)
・コレクタ (Collector/集める)
・ベース (Base/土台)
※上記はイメージです。部品によって順番が変わるので注意してください。
PNP型とNPN型について
この講座では難しい話をしたくないので簡単に説明させてもらうと、PNP型とNPN型の違いは、回路を作るとき 「 電流をどのようにコントロールしたいのか(流したいのか) 」によって使い分けます。
補足:エミッタからコレクタへ、コレクタからエミッタへなど電流の流れる方向が違います。
種類
いくつか種類がありますが、一般的にトランジスタと言ったら、バイポーラトランジスタを指すことが多いです。 (職場などにより変るので、ちゃんと確認はして下さいね)外観で判別するのは難しいですね。
※ 一応下記に記載しましたが、足の呼び名とか型の種類ははまだ覚えなくて良いです。笑
使用用途
・スピーカなどに使用。
・家電製品のスイッチ(電源制御)などに使用。
●ポイント!
・足が3本ある。(エミッタ・コレクタ・ベース)
・小さな電気信号で大きな電気信号をコントロールする。
・電気信号をON/OFFする(スイッチの役割)。
■まとめ
抵抗
・抵抗は、電気の流れ(電流)を調整することが出来る部品。
・抵抗は、電気の圧力(電圧)を調整することが出来る部品。
ダイオード
・ダイオードで有名なのはLED。
・電気を一方向に流す特徴を持っている。
コンデンサ
・電圧を安定させる。(とても小さなバッテリー)
・ノイズを取り除く。
・交流は通すけど、直流は通さない。
コイル
・電気を流すと磁力線が発生する。
・直流(DC)と交流(AC)で違う働きをする。
・交流(AC)の電圧を上げたり下げたりできる。
・交流(AC)に対して、抵抗のような働きをする。
・用途に応じ「 インダクタ 」など他の呼び名もある。
ダイオード
・足が3本ある。(エミッタ・コレクタ・ベース)
・小さな電気信号で大きな電気信号をコントロールする。
・電気信号をON/OFFする(スイッチの役割)。
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