電子工作入門

【電子工作入門】単位と記号を覚えよう!

電子工作入門
先生
先生

今回は、電子工作でよく目にする単位と記号について簡単に説明したいと思います。

■電子工作でよく使う単位

大きい単位(キロ・メガ・ギガ・テラ)

電子工作でよく使う「 大きい値を表す単位 」について説明したいと思います。

先生
先生

電子工作では、大きい値を表す単位として、

「 k(キロ)、M(メガ)、G(ギガ)、T(テラ) 」をよく使用します。

分かりやすく言うと、数字で言うところの「 千・万・億 」のような単位になります。

先生
先生

ところで、「 M(メガ)、G(ギガ) 」って、どこかで見かけたことはありませんか。

さくら
さくら

スマートフォンのデータを保存する単位などで

「 M(メガ)、G(ギガ) 」を良く見かけます。

先生
先生

そうですね!

スマートフォンやパソコンなどの「 データ量 や 処理速度 」を表す時などに使用している単位として、よく見かけますね。

さくら
さくら

やったー! 正解した♪

先生
先生

大きい単位は良く見かけるので知っていると思いますが、

一覧を下記に記載するので、確認してみてください。

さくら
さくら

はーい!

下の「 大きい単位一覧 」を見てもらうと分かると思いますが、1k(キロ)は千、 1M(メガ)は百万、 1G(ギガ)は十億、 1T(テラ)は一兆 のことを表しています。

もっと大きい単位もありますが、あまり使う機会がないのでT(テラ)まで覚えておけば問題ないと思います。

大きい単位一覧

1k(キロ) =1,000(千)

1M(メガ) =1,000,000(百万)

1G(ギガ)=1,000,000,000(十億)

1T(テラ) =1,000,000,000,000(一兆)

小さい単位(ミリ、マイクロ、ナノ、ピコ)

電子工作でよく使う「 小さい値を表す単位 」について説明したいと思います。

大きい方の単位はご存じでも、小さい方の単位はピンと来ない方も多いのではないでしょうか。
実は電子工作では、小さい方の単位もよく使うので、小さいほうの単位についてもついでに覚えてしまいましょう。

先生
先生

小さい値を表す単位もついでに覚えてしまいましょう。

「 小さい単位一覧 」を下記に記載するので確認して見てください。

さくら
さくら

はーい!

小さい単位一覧

1mm(ミリ) = 0.001

1μ(マイクロ)= 0.000,001

1n(ナノ) = 0.000,000,001

1p(ピコ) = 0.000,000,000,001

電子工作を進めて行くと様々な単位が出てきますが、あまり難しく考えず一つ一つ理解していったらよいと思います。

また、すべてを丸暗記するのではなく、あ~なんかそんなのあったな~程度で覚えておいて、実際に使用するときにスマホやパソコンなどで検索したり、ブックマークやメモ帳などを活用し、必要に応じ確認すればよいと思います。

●ポイント

・大きい単位: k(キロ)、M(メガ)、G(ギガ)、T(テラ) 

・小さい単位: mm(ミリ)、μ(マイクロ)、n(ナノ)、p(ピコ)

■直流と交流の違いについて

こちらもよく耳にするけど、実際良く分からないって人は多いと思います。

電子工作を進めて行くのに「 直流 」と「 交流 」の違いは覚えておいた方が良いため、 難しく考えずにここで覚えてしまいましょう。

さくら
さくら

は~っ、ぜんぜん分からない・・・。

先生
先生

さくらさん、ため息なんかついてどうかしましたか?

さくら
さくら

「 直流 」と「 交流 」の違いがぜんぜん分からないんです・・・。

先生
先生

確かに、「 直流 」と「 交流 」って普通に生活していたら気にしないですからね。

分からないのも無理ないと思いますよ。

では、「 直流と交流の違い 」についてお話ししましょうか。

さくら
さくら

やったー!

是非! よろしくお願いします。

先生
先生

よろしくお願いします。

先生
先生

先ずは、直流についてですが、

「 直流 」は、英語にすると「 Direct Current(ダイレクト・カレント) 」と言います。

この、 Direct Current(ダイレクト・カレント)の「 D 」と「 C 」を取って「 DC(ディーシー) 」とも言います。

先生
先生

「 交流 」は、英語にすると「 Alternating Current(オルタネーティング・カレント) 」と言います。

こちらも Alternating Current(オルタネーティング・カレント)の「 A 」と「 C 」を取って「 AC(エーシー) 」とも言います

さくら
さくら

なるほど~!

先生
先生

「 超~ベリーグッド 」を「 チョベリグ 」と言うようなものですね。

さくら
さくら

先生、例えが古いです。笑

・直流 = DC(ディーシー)
 家電の中(基板部)などで使用されることが多い。

・交流 = AC(エーシー)
 家庭用のコンセントなどで使用されている。

「 直流 」と「 交流 」の大きな違いは、「 電気の流れ方 」の違いになります
詳しくは、 以下で説明したいと思いますのでお付き合いください。

直流

先生
先生

直流(DC/ディーシー)について説明したいと思います。

直流(DC)は、流れるプールで例えると「 一定の方向に水が流れる 」イメージになり、電気で考えると、「 一定の方向に電気が流れる 」方式を言います。
「 流れが一定の方向 」というのは、「 + と - の向きが変わらない(一定) 」と言う意味です。

「 直 」まっすぐに流れる。 = 直流 と覚えると分かりやすいと思います。

交流

先生
先生

交流(AC/エーシー)について説明したいと思います。

交流(AC)は、流れるプールで例えると、水の流れが右回りになったり、左回りになったり、「 一定の時間(周期)で流れる向きが変わる 」イメージになります。
電気で考えると、「 一定の時間(周期)で電気の流れる向きが変わる 」方式を言います。
「 流れる向きが変わる 」というのは、「 + と ー の向きが変わる 」と言う意味です。

一定の時間(周期)で、「 交互 」に流れる向きが変わる = 交流 と覚えると分かりやすいと思います。

交流を使う理由(わざわざ+と-の向きを交互に変える理由)

電力会社から電線を通して各家庭に電気を送るとき、この方式(交流)を使うと大きな電気を遠くに運べて扱い易かったり、モーターに電気を供給する時にも扱い易いなど、他にも交流(AC)には直流(DC)にないメリットがあるため、わざわざ+と-を交互にするという面倒なことをして使用しています。

●ポイント

・直流 = DC(Direct Current)
:電気の流れが安定しているので、家電製品などに利用しやすい方式。

・交流 = AC(Alternating Current)
:電力会社から電線を通して各家庭に電気を送るときなど大きな電気を扱うのが得意な方式。

■抵抗、電圧、電流の単位と記号について

「 抵抗、電圧、電流 」の表す「 単位 」と「 記号 」について説明したいと思います。

先生
先生

説明に入る前にひとつ問題です。

「 単位 」と「 記号 」の違いって分かりますか?

さくら
さくら

それくらい分かりますよ~♪

さくら
さくら

「 単位 」は、重さで言うと「 ~kg 」、長さで言うと「 ~cm 」のように測定の基準となるもの。

さくら
さくら

「 記号 」は、地図に書いてある図形とか、道路標識みたいな、そのものを表す名称の事でしょ~。

先生
先生

さすがさくらさん!賢いですね~。

では、今回は「 単位 」と「 記号 」は違うということを意識しながら説明を聞いてみてください。

さくら
さくら

は~い!

よろしくお願いします。

先生
先生

よろしくお願いします。

単位

「 抵抗、電圧、電流 」の「 単位 」について説明したいと思います。

・抵抗、電圧、電流の「 単位 」は下記になります。

先生
先生

抵抗は、「 Ω(オーム) 」

流れるプールでも説明しましたが、「 電気の流れにくさを表します 」

先生
先生

電圧は、「 V(ボルト) 」

流れるプールでも説明しましたが、「 電気を押すちからを表します 」

先生
先生

電流は、「 A(アンペア) 」

流れるプールでも説明しましたが、「 電気の流れる量を表します 」

さくら
さくら

なるほど!

・抵抗 = Ω(オーム):電気の流れにくさを表します。

・電圧 = V(ボルト):電気を押すちからを表します。

・電流 = A(アンペア):電気の流れる量を表します。

使用例と読み方

 

 抵抗: 10Ω = じゅうおーむ

 電圧: 100V = ひゃくぼると

 電流: 15A = じゅうごあんぺあ

先程も説明致しましたが、ここで気を付けて欲しいのは、上の3つ(Ω、V、A)は「 単位 」という所です!
単位とは、「 重さで言うと ~kg 」「 長さなら ~cm 」になります。

記号

「 抵抗、電圧、電流 」を表す「 記号 」について説明したいと思います。

抵抗、電圧、電流は、英語表記の頭文字をとって下記のように表します。
これは単位としてではなく、図面に書く時や、計算の公式などで「 記号(そのものを表す名称) 」として使用されます。

・抵抗、電圧、電流を表す「 記号 」は下記になります。

先生
先生

抵抗は、英語表記の「 Resistance(レジスタンス) 」の頭文字を取って

「 R(アール) 」

先生
先生

電圧は、英語表記の「 Electromotive force(エレクトロモーティブ・フォース) 」の頭文字を取って

「 E(イー) 」

先生
先生

電流は、英語表記の「 Intensity of electric current(インエテンシティー・オブ・エレクトリック・カレント) 」の頭文字を取って

「 I(アイ) 」

さくら
さくら

へ~。

先生
先生

あと、大文字の「 R・E・I 」ではなく、小文字の「 r・e・i 」を使用することもありますね。

さくら
さくら

そうなんですね。

R = 抵抗(Resistance)

E = 電圧(Electromotive force)

I = 電流(Intensity of electric current)

下の図は、記号の表記が違うだけで、どちらも同じ内容を表しています。
(図1:R・E・I、 図2:Ω・V・A)

実際に使用する時は、「 単位としては Ω・V・Aを使用する 」けど、「 記号としては単位も記号もまざって使用される 」ことが多いですね。

有名な公式も「 V=IR 」で覚えてる人もいるし、「 E=IR 」で覚えてる人もいますからね。
※今は混乱するので V=IR と V=ER のお話しはそのうち・・。笑

●ポイント!

<単位>
 抵抗 = Ω(オーム)
 電圧 = V(ボルト)
 電流 = A(アンペア)

<記号(そのものを表す名称)>
 抵抗 = R(Resistance)
 電圧 = E(Electromotive force)
 電流 = I(Intensity of electric current)
 ※小文字のr、e、iを使用することもあります。

■まとめ

よく使う単位
・大きい単位: k(キロ)、M(メガ)、G(ギガ)、T(テラ) 
・小さい単位: mm(ミリ)、μ(マイクロ)、n(ナノ)、p(ピコ)

直流と交流
・直流 = DC(ディーシー/Direct Current)
・交流 = AC(エーシー/Alternating Current)

抵抗、電圧、電流の単位と記号
<単位>
 抵抗 = Ω(オーム)
 電圧 = V(ボルト)
 電流 = A(アンペア)

<記号(そのものを表す名称)>
 抵抗 = R(Resistance)
 電圧 = E(Electromotive force)
 電流 = I(Intensity of electric current)
 ※小文字のr、e、iを使用することもあります。

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